【山開拓】2年間かけて急傾斜地に平坦な場所を作ったらあっさり崩れた話

2024年7月2日
山開拓と森のこびと

土嚢擁壁が崩れた

急傾斜地に平地を作る方法…しかも、重機等を使用せず、手作業で。
正直、なかなか難しいと思っています。

考えられる方法としては、『切土』と言われる方法で、斜面の土を掘って平地を作る方法。
これはシンプルに平地ができますが、掘れば掘るほど崖が大きくなっていくので広さに限界があります。

続いて、『盛土』という方法。
傾斜に土を盛って、平地を作るのですが、土を盛る為には土が流れないように壁を作らなければなりません。
その『壁』が難しいんですよね…。

大昔の人は大きな石を積んで土留め・擁壁を作っていました。
形としては理想なのですが、石積みに適した石をこの山の中で見つけるのは難易度高すぎだし、その石を購入するためにはコストがかなりかかる。
しかも、その石を駐車場からメインエリアまで運ぶことを考えると現実的ではありません。

色々と考えたあげく、『土嚢』を使う事にしました。

土嚢の耐久年数は?

私たちが使用している土嚢(緑色の一般的なやつ・ポリエチレン)の耐久年数は2~3年ですが、常に紫外線を浴び続けるような場所ではないので、おそらく3~5年ぐらいは破れないんじゃないかと思っています。
実際、4年程前に作った土嚢を日陰に置きっぱなしにしてありますが、全く破れる気配はありません。

とりあえず土嚢を積みながら盛土と切土を組み合わせて平地を作っていくことにしました。

土嚢擁壁が崩れた…。

2年ぐらいかけてコツコツ作った平地が崩れのは一瞬でした…。
完成から半年後、記録的な大雨が山を襲い、土嚢擁壁は崩れてしまいました。

原因は『水を含んだ土の圧に土嚢の壁が耐えられなかった』という感じだと思います。
土嚢は1つ25kg程度とされているので、わりとしっかりした壁になっていたと思いますが、それ以上に水を含んだ土の圧が強かったんだと思います。

また、土嚢を積む角度もかなり急にしていたので、それも原因の一つになったはずです。

土嚢はいつか必ず劣化し、破れるものである。

土の壁として土嚢を使うのはあまり良い方法だとは思っていません。
いつか必ず劣化し、破れるものだからです。石やコンクリートとは違い、数年で劣化してしまうのはかなりのデメリットです。
ただ、できるだけコンクリートを使った大掛かりな事はしたくないので、土嚢を使ってなんとかしていきたいと思っています。

まずは崩れた土嚢を修復し、危険な状態を脱するように進めています。

時間をかけて土嚢擁壁を修復していく

土嚢擁壁を修復する

転圧機があるわけではないので、土が引き締まるまでには時間がかかります。
ただ、土がかなり引き締まれば、崩れる可能性も少なくなると思います。急いで作業をするのではなく、時間をかけて作業をした方が良いと判断しました。

以前より、土嚢を積む角度を緩やかにし、さらに階段になるように積んでいます。
もしかしたらまた崩れてしまうかもしれませんが、崩れたら崩れたで、またなんらかの方法を試していこうと思います。

こつこつと手作業で山を開拓しています。

大きな重機やチェーンソーを使わず、こつこつと手作業で山の開拓をしています。
その開拓記録をYouTubeに投稿しているのでよろしければ是非ご覧ください。

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